ウプサラエクビーは1886年にタイルとレンガのメーカーとして誕生。
20世紀に入ると、次々と同業社を吸収、合併してUEグループとして大きくなりました。
1935年には同じスウェーデンの陶磁器メーカーGefle（ゲフレ）を吸収しています。
しかし1960年代から経営が悪化。1979年に工場は閉鎖することになります。
こちらのプレート／ボウルはCardus=（アザミ）のお花をモチーフに、プレート中央に華やかなお花が大胆に描かれています。
絵付けは手描きで施され、エナメル質のようなツヤのある釉薬が使用されています。
プレートの縁は紺色で塗られ、お花部分とのコントラストが美しい作品です。
こちらのデザインMari Simmulson（マリ・シムルソン）によるもの。
彼女はエストニア、タリンのアートスクールで陶芸の勉強をした後、1930年代にフィンランドArabia社で実践を積み、また指導者としても活躍後、第二次世界大戦中にスウェーデンへ亡命します。
その後すぐにGustavsberg社で職を得て、1940年代後半に展示会で注目されたことをきっかけに1949年、Upsala Ekeby社に迎えられます。
カラフルな彼女の作品は人気を博し、同社でも重要なデザイナーとなりました。
数多くのオリジナル作品を作成しますが、1972年からの同社の業績不振により1979年に閉鎖。同社における最後のアーティストの一人となりました。
こちらのプレートのバックスタンプには UE SWEDEN 6050M MS と入っていて、彼のイニシャル（MS）と入っています。
その下には実際に絵付けを担当したペインターのサインと思われるものも入っています。
■商品情報
Item No : 1685
Brand : Upsala Ekeby
Series : Cardus
Designer : Mari Simmulson
Year : 1970s
■Size
φ18.3 H3 cm
■コンディション
プレート縁に5ミリほど欠けている箇所があります（画像参照）荒目の土を使っているので、ピンホールや釉薬が乗りきれていない箇所もあります。
お花のペイント部分に凹んでいる箇所があります。（画像参照）
使用感や傷はほとんどありません。
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来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました！