ANTIQUE LEAVESでは、イギリス、フランス、北欧、アメリカ、日本などの国や文化によって異なるアンティーク家具（テーブル、チェア、キャビネット、チェストなど）を数多くご紹介しています。それらの家具は、歴史や文化、美しさを感じさせる魅力的なものばかりです。アンティーク家具を使うことで、暮らしをより豊かにし、ユニークな雰囲気を演出することができます。是非、豊富な種類のアンティーク家具をチェックしてみてください。
アンティーク家具は、過去の時代に製作された貴重な家具のことを指します。この家具は、通常、100年以上前に作られた手工芸品や工芸品であり、その美的価値や希少性によって評価されます。アンティーク家具は、古い技術や素材で製作され、現代においても使用可能であるか、修理が可能であることが一般的です。
アンティーク家具とヴィンテージ家具は、しばしば混同されますが、その違いは以下の通りです：
- アンティーク家具は通常、100年以上前に製作されたものを指します。
- ヴィンテージ家具は30年から100年ほど前に製作されたものを指します。
- アンティーク家具は一品物や限られた数しか存在しない希少なアイテムが一般的です。
- ヴィンテージ家具は大量生産されたものも含まれ、一般的な市場で見かけることがあります。
- アンティーク家具は美術的価値が非常に高いことが一般的で、コレクターや美術愛好家にとって魅力的です。
- ヴィンテージ家具は美的価値が高い場合もありますが、必ずしも美術的価値が高いとは限りません。
アンティーク家具の魅力は、以下の点にあります：
アンティーク家具は、独自性と品質の高さが魅力であり、家庭やコレクションに素晴らしい付加価値を提供します。
アンティーク家具は数多くのメリットを持つものですが、デメリットもあります。
1. 傷がある
アンティーク家具は、だれかから引き継いだものです。そのため、どうしても細かな傷があります。弊社ではできるかぎり修理をしてお出ししていますが、それでも新品そのものの外見にすることはできません。ただ、アンティーク家具は傷もまた味となるものではあります。
2. 置く場所を選ぶ
一品物であるアンティーク家具は、「家のスペースに合わせて選び分けること」はなかなか困難です。サイズ調整ができるものではありませんし、重さがあるものも多いため置く場所は選びます。
イギリスのアンティーク家具の中で、1950年から1970年代に製造された「ビンテージ」家具は、他の英国家具とは異なり、非常にシンプルで清潔なデザインが特徴です。このデザインの違いは、第二次世界大戦と密接に関連しています。
「ビンテージ（Vintage）」という言葉は、ラテン語の「ぶどうを収穫する」を意味する言葉「vendange」に由来しています。もともとはワイン製造プロセスを指す言葉で、ぶどうの収穫から醸造、ボトリングに至る工程を表すものでした。そして、優れたワインを指す際に「ヴィンテージ」という言葉が使われるようになりました。
ワインの「ヴィンテージ」は高い希少価値と価格が付けられることから、他の分野でも優れた品質や高い価値のある古いアイテムを「ビンテージ」と呼ぶようになりました。これは、家具、車、ジーンズ、ギターなど、さまざまな分野で広く使用されています。
英国で「ヴィンテージ家具」と呼ばれる1950年から1970年代に製造された家具デザインは、北欧デザインスタイルである「ノルディックスタイル」の影響を受けました。これには、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークなどの北欧デザインの要素が取り入れられています。
その背後には、第二次世界大戦の影響が大きく関与しています。
イギリスは戦勝国であるにもかかわらず、第二次世界大戦は家具製造にも大きな影響を与えました。イギリスの戦後の状況では、物資不足が深刻で、これまで一般的だったオーク材、マホガニー、ウォルナット材などの高級木材が利用できなくなりました。
また、大戦による都市の破壊により、失われた家屋を急いで再建する必要があり、この状況下で装飾の少ない、簡単な構造でコストと手間がかからずに大量生産できる北欧デザインの家具が台頭しました。特にデンマークのシンプルなデザインの家具が注目されました。
この新しい家具は、従来の高級な素材や熟練した職人の技術に依存せず、代わりに加工が簡単で輸送も容易なチーク材などの安価な素材が主に使用されました。ただし、家具の構造は以前のものとは異なり、品質面では劣ることがありました。
しかし、この新しいデザインの家具はデザイン力と大量生産の利点を活かし、イギリスでも伝統的な製造方法が確立されていたにもかかわらず、戦後の復興期に大量生産され、世界中に輸出されるようになりました。
