横幅:810 奥行:405 高さ:1830 (mm)
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ランク17
材質
ウォルナット
年代
1880年代
輸入
イギリス
特記
▼鍵穴はありますが鍵は付属しません。
19世紀ヴィクトリアン時代のバールウォールナット製のハイクオリティキャビネット。 ディーラーの情報ではDentists Cabinet(歯科医師や薬剤師用のキャビネット)となっており、細かく分かれた引き出し収納がたっぷりあるのはもともと薬剤や器具を入れていたと思うと納得です。
トップセクションにはオリジナルのグリーンガラスが使われた美しいステンドグラスのシリンダーロールトップがあり、上に押し上げるように開くと鏡面背面と裏面が白く塗装されたガラストップが現れます。 ミラーに関してはほとんどダメージが無くクリーニングのみで美しく蘇りましたが、ガラストップの方は白い塗装部分がくすんでいましたので古い塗料を剥がしたのちに再塗装させて頂きました。また中央バール杢の扉天板は軽作業が出来そうなテーブル天板のようにすることもでき、不要な場合は内部にスライドして収納する事が可能です。開いた中には薄めの引出しが6段(計12個)あり、内部が仕切られたタイプもありますので様々な用途に対応できます。
スリムな見た目の中に様々な技術が詰まった機能がふんだんに取り入れられており、狂いの無い丁寧な造りは高度な技術を持った職人が手掛けたのだろうということは修復していても分かりました。(THE “MARTIN” PREMIERE CABINET Coと書かれたプレート確認済み) それに加えてウォルナットの木にできる瘤からしか取れないという希少なバール杢が大きく使われており、そういった美術性の面でも一級品です。
これだけの素晴らしいお品ですので、クリーニング・木部ジョイント箇所の締め直し・必要部分の再塗装・可動部のストレス調整などきっちりとメンテナンスさせて頂きました。今後も実用的にお使い頂けるように修復させて頂きましたので、是非何世代にもわたって受け継がれていってほしい素晴らしい逸品です。
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来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました！