「金田屋」は木更津船が活躍していた頃の江戸時代から続く当家の屋号で、主に薬を商っておりました。明治時代後期には本店の向かい側に洋品雑貨部として「金田屋洋品店」を開業し、ご婦人向けの輸入ファッション雑貨を商いました。その後、昭和7年に建て直されたのが現在の建物です。洋風なデザインを取り入れた外観や幾何学模様の色ガラス装飾など、昭和初期の姿を今に残す、木更津を代表する貴重な看板建築のひとつとなっています。戦後は賃貸など様々な用途に利用されました。老朽化が深刻さを増す中、解体よりも保存と有効活用の道を探るべく、平成27年11月、時計修理・ラジオメーター・アンティークの専門店「金田屋リヒトミューレ」として再始動いたしました。建物保存と活用のためのリノベーションはこれからも続きます。金田屋リヒトミューレの今とこれからにぜひともご期待ください。