厚手のヴァセリンガラスで作られたアンティークの小鉢です。透明ガラスに淡い白と青が溶け込むように配置され、光を通すと幻想的な美しさを放ちます。縁は水滴が跳ねた瞬間を思わせるクラウン型の造形、底面には花をかたどったようなレリーフが刻まれています。現代では再現の難しい、手作業による繊細な造形が魅力です。
・サイズ:約 直径10cm × 高さ5cm
・素材:ガラス(ヴァセリンガラス)
・推定製造年代:1900年代初頭
・製造国:イギリス
・コンディション:微細な気泡・成形時のガラスムラあり(当時の手作りガラス特有)
・メーカー刻印:なし
この「水しぶきの王冠のようなデザイン」は、自然をモチーフとしたアール・ヌーヴォー時代の特徴であり、芸術的な装飾ガラスにしばしば見られます。実用性よりも、「美しさそのものが価値」である時代背景を反映したデザインです。アメリカやイギリスの19〜20世紀初頭の家庭では、応接間や客間のテーブルに置いて、ナッツやキャンディをもてなす器として使われていたとも想定できます。甘いものやドライフルーツを少量入れるのにぴったりのサイズです。また、アール・デコやヴィクトリアン期の女性のドレッサーには、指輪・ブローチ・髪留めなどの小物を入れる小鉢がよく使われていました。装飾性が高いので、実用性よりも「飾って使う」目的が強かった可能性も。香りのある乾燥花(ポプリ)を入れて、香りを室内に広げる装飾容器として使われることも。波打つクラウン形状が香りを逃がすのにも適しています。※AIによる調査を参考にしています。
minne で購入
来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました!