イギリス製の高級アンティーク、木製フレームに収められた洋酒用デキャンタセットです。フレーム上部のハンドルは倒すことでボトルを取り出せる仕組みとなっており、右側面の鍵によりロック可能なデザインは、当時の英国らしい実用性と遊び心を兼ね備えています。ガラスボトルは精巧なカットが施されたクリスタル製(推定)で、透明度が高く、光を受けると美しい輝きを放ちます。ボトルの全高は約23cm。フレームは堅牢なオーク材を思わせる木質感があり、真鍮製の金具と組み合わさり、クラシカルで重厚な佇まいを演出しています。フレームには「H.J. LINTON 30 RUE FEYDEAU PARIS」「FABRIQUÉ EN ANGLETERRE」の刻印があり、イギリス製でありながらフランスの高級商館を通じて販売されていたことを示しています。また、ハンドルには手彫りのような刻印「B.B.C DROPS」が見られ、当時の所有者によるものかもしれません。
・製造国:イギリス(フランス・パリにて販売)
・ブランド:H.J. Linton(30 Rue Feydeau, Paris)
・材質:フレーム=木製(オーク材推定)、金具=真鍮、ボトル=クリスタルガラス(推定)
・サイズ:高さ 約30cm(フレーム含む)、ボトル全高 約23cm
・内容:フレーム ×1、ガラスボトル ×2(ストッパー付)
・特徴:鍵付きロック機構、持ち運び用ハンドル、精緻なカット装飾
・鍵付きロック機構が付いた希少なアンティークデキャンタキャディ
・光を受けて輝くクリスタルカットボトルの美しさ
・オーク材フレームと真鍮金具の組み合わせが醸し出す重厚感
・インテリアとしても実用としても映える存在感
・英国アンティークらしい上品さと、フランスのエレガンスを兼ね備えた逸品
19世紀〜20世紀初頭の上流階級や裕福な家庭では、ウイスキーやブランデー、ポートワインなどを購入後、そのままラベル付きの瓶で食卓に出すことは「野暮」とされました。特別にカットされたクリスタルデキャンタに移し替えて提供するのが習慣で、これが社交の場における格式や美意識を示していたのです。また、デキャンタは「透明」なので中身の色合いが楽しめる利点もありました。当時は酒屋やクラブ(会員制の紳士クラブなど)で「樽単位」で酒を購入し、自宅で小分けすることも一般的でした。特にポートワインやシェリー、ウイスキーなどは樽買いして、このようなデキャンタに注ぎ、必要な分だけ提供していました。このように「鍵付きフレーム」に収められたデキャンタは、家庭内でお酒を管理するための道具でもありました。執事や召使いが勝手に飲めないようにする「酒の管理ボックス」として使われたケースも多いです。イギリスの紳士クラブや上流階級の邸宅に典型的に見られるスタイルです。※AIによる調査を参考にしています。
minne で購入
来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました!