パステル調の淡いグリーンと黄色で絵付けされた、ゴルカ・ゲーザ(Gorka Géza)作の壺。
一目見ただけで彼の作品とわかる色使いで手に取るとぽってりとした柔らかい質感が感じられます。
胴部には黄道十二星座の記号が描かれていて、そのラフで柔らかいタッチの筆使いもこのつぼをさらに魅力的にしています。
状態 カケやワレのない良好の状態です。
サイズ 高さ約25cm 高台直径約7.3cm 口部分直径5.5cm
ゴルカ・ゲーザ(Gorka Géza)
1895年9月6日(ナジタポルチャーニ生まれ)
〜1971年9月25日(ヴェレーツェにて逝去)
20世紀前半のハンガリーを代表する陶芸家の一人で、伝統的な民芸と現代的な芸術性を融合させた作品で知られています。
芸術活動と功績初期は絵画を志すも、陶芸に転向。ドイツで最新の釉薬技術を学び、帰国後に独自のスタイルを確立。1923年にヴェレーツェに工房を設立し、ハンガリーの民芸を基盤にした装飾陶器を制作。1930年代から国際的な展覧会に多数出展(ミラノ、ブリュッセル、パリ、ニューヨークなど)。伝統的なハンガリー陶芸を現代的に再解釈し、独自の釉薬技術を開発。戦後はブダペストのジョルナイ工場で機能的な陶器の量産にも関与。
ヴェレーツェの自宅兼工房は、1972年から「ゴルカ・ゲーザ陶芸博物館」として公開され、彼の作品と陶芸の歴史を伝える場となっています。彼の芸術は、民芸の伝統を尊重しつつも、個性的で革新的な表現を追求した点で高く評価されています。
*陶芸家受賞歴:ムンカーチ・ミハーイ賞(1955年)コシュート賞(1963年)
minne で購入
来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました!