横幅:1315 奥行:700 高さ:1165 座面高:400 mm
材質:ウォールナット 年代:1900年代 輸入:フランス
▼張り生地や内部のスプリングはダメージがほとんど無かったのでそのままの状態にしています。張替えをご希望の方はお見積りしますのでお申し付け下さい。
▼特にアーム付け根部分に若干のグラつきが見られるのですが、修復には生地を剥がす必要があるのでグラつきはそのままにしています。今回は生地が美しい状態だったので、記事を残すことを優先致しました。グラつきと言って日常使いには全く問題のないレベルですので、今後長くお使い頂く中で生地にダメージが出た際に生地張り直しと共にグラつきの締め直しメンテナンスをされることをお勧め致します。
▼ご購入から発送まで少しお時間を頂く商品です。お急ぎの場合は事前にご相談下さい。
1900年代フランスにて製作された、ネオ・ルネサンス様式のハイクオリティなアンティークソファ。素材には良質な無垢のウォルナットが用いられ、深みのある色合いと木目の美しさが時を経てなお豊かな存在感を放っています。
最大の特徴は、背面上部に配された華麗な彫刻装飾です。中央には花瓶から溢れ出すバラやアカンサスの葉が緻密に彫り込まれており、左右対称に広がるその意匠は、19世紀末のフランス家具における装飾芸術の到達点を示しています。立体的な花々の彫刻は単なる装飾を超えた彫像的な迫力を備え、まるで芸術品のような美しさで佇む姿がこのソファの格式の高さを物語っているようです。
フレーム全体には面取りや溝彫りといった技法が施され、直線と曲線が絶妙に組み合わさったデザインが洗練された輪郭を形作っています。アームレストや脚部に見られる旋盤細工のディテールも見逃せません。
張り生地は非常に状態が良く、ほとんどダメージが見られなかったので数十年前に一度一新されたものと思われます。青と金の菱形パターンが気品ある雰囲気を醸し出しており、こちらのチェアが持つイメージにぴったりとマッチしたとても上品な生地です。本体のアーム付け根部分には若干のグラつきが見られますが、これを完璧に修復しようと思うと既存の生地が使用できなくなります。それはあまりにももったいないので、今回は生地を優先してグラつきはそのままの状態にしております。グラつきとは言っても日常使いには全く問題のないレベルですので、今後長くお使い頂く中で生地にダメージが出た際に生地張り直しと共にグラつきの締め直しメンテナンスをされることをお勧め致します。内部のスプリングも当時のままで、まだまだ実用に耐えるしっかりとした状態を保っています。
こちらのソファは、単なる家具としてではなく、19世紀後半のフランスにおける美術工芸の結晶とも言える存在です。空間に置くだけで、その場に荘厳な雰囲気と格式をもたらしてくれることでしょう。コレクションピースとしても、またクラシックインテリアの中核としても非常に魅力的な逸品です。
minne で購入
来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました!