横幅:580 奥行:650 高さ:1110 座面高:530 mm
材質:マホガニー 年代:1910年代 輸入:イギリス
▼座面生地やクッションは状態が良かったので、入荷時のままにしています。お好みの生地への張替えも承っておりますので、ご希望の場合はお申し付け下さい。
▼ご注文からお届けまでに少しお時間を頂く商品です。お急ぎの場合は事前にご連絡下さい。
1910年代のイギリスで製作されたクイーンアン様式のアームチェア。18世紀初頭の女王、アン女王の時代(1702〜1714年)に流行した意匠を基に、エドワーディアン期に再解釈されたリバイバル家具の一例です。当時の上流階級の室内装飾に見られる優雅さと軽やかさを見事に体現しており、古典的な様式美と実用性が融合した逸品です。
素材には上質な無垢のマホガニー材が惜しみなく用いられていおり、経年によって深みを増す赤褐色の光沢が魅力。チェアの背面には、クイーンアン様式を象徴する縦に長く優美な花瓶シルエットのスプラット(背板)が採用されており、そこには植物の葉や羽根を思わせる精緻な彫刻が施されています。脚部はカブリオールレッグ(獣脚)を取り入れ、膝部分にはシェルモチーフを思わせる彫りが施されており、脚先はパッドフットで仕上げられています。これはクイーンアンからチッペンデールへと移行する過程においてよく見られるディテールで、当時の職人たちのクラフトマンシップの高さを今に伝えています。
座面には淡いクリーム色に繊細な織り模様が施されたクラシカルな生地が張られており、若干の使用感はあるもののオリジナルの風合いを残した優良なコンディションでしたのでそのままの状態にしています。落ち着きと品格を兼ね備えたこのアームチェアは、お部屋のインテリアに自然に溶け込みながら空間にクラシカルな彩りを与えてくれます。実用性と芸術性を兼ね備えた、まさに英国アンティーク家具の真髄を感じさせる一脚です。
minne で購入
来月に引っ越しをするので、新居にて使いたいと思います。今回は、素敵な作品をありがとうございました!