横幅:1240 奥行:615 高さ:1160 (mm)
材質:オーク(+チーク?) 年代:1820年代 輸入:イギリス
一目見ただけでその美しさに圧倒される…まるで美術館や博物館、もしくは宮殿に置いてありそうな高貴な風格漂うシリンダートップのデスクを入荷致しました。シリンダーとは半円柱上のカーブを描いた天蓋形状の事で、上に押し上げると内部に格納される仕組みになっています。特筆すべき点は沢山あるのですが、まずは非常に高度な技術が用いられたであろうインレイワーク。前面に見える上部の小引き出し・天蓋・下部の引き出し・側面全てに至るまでインレイワーク+チーク材による化粧張りが施されています。また本体ベースや天蓋内部は全て堅牢なオーク無垢材で出来ておりますので、長い年月を経たデスクですが致命的なダメージを残すことなく現代にまでその堂々とした姿を保っています。
そして何と言ってもこのデスクが作られたのが1820年代というとてつもなく古い年代だということ!当店でも類を見ない程古いアイテムで俄かには信じがたいですが、ディーラーによる情報と修復する前のデスクの状態を見る限り確かだと思います。入荷時の状態といえば、折れやパーツの欠損など致命的なダメージはないものの、埃汚れはもちろんのこと表面前面の化粧張りは乾燥やシミなどでかつての美しさは見る影もない状態でした。またデスク天板は無垢材ゆえに下方に大きく撓んでおり引き出す事が出来着ないという有様。とても貴重な素晴らしいアンティークですので徹底的に修復させて頂きました。まずデスクの見えない場所まできっちりクリーニング、目立つような傷や穴が開いている場所はパテや埋め木で補修してからカラー調整して全体を再塗装させて頂いております。またこのアイテムの目玉であるシリンダー天蓋やレザー天板の稼働は木の反りや歪みで非常にストレスがかっていましたので、パーツを取り外して少しずつ微調整して出来る限りスムーズに稼働するように仕上げました。アンティークらしさを残しながらかつての美しさを取り戻せたのではと思います。
今後も実用的にお使い頂けるように修復させて頂きましたので、是非何世代にもわたって受け継がれていってほしい素晴らしい逸品です。
minne で購入
写真通りの素敵な色とデザインでした。 ただ私には、カトラリー跡が少し気になりました。 レアなデザインだからこのくらいのお値段だったのかな?と思っています。