石川県立美術館と国立工芸館は今秋、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する皇居三の丸尚蔵館の収蔵品による展覧会を開催します。本展は、石川県で行われる国民文化祭のメイン行事として開催するもので、三の丸尚蔵館の収蔵品のなかから石川ゆかりの作品と、名品の数々を厳選してご紹介します。
まず石川ゆかりの作品では、旧加賀藩主前田家から皇室に献上された国宝《金沢本万葉集》*、八条宮智忠(としただ)親王に嫁いだ前田利常の娘・富姫(ふうひめ)の婚礼調度と伝える狩野探幽《源氏物語図屏風》*、そして石川出身の近代工芸の名工である諏訪蘇山(初代)《青磁鳳雲文花瓶》**や松田権六《鷺蒔絵筥》**をはじめとする多彩な作品が並びます。
また収蔵の名品では、伊藤若冲の代表作・国宝《動植綵絵》*や、明治時代の金工の最高水準を示す海野勝珉《太平楽置物》**、そして皇太子(昭和天皇)の御成婚を祝して献上された《鳳凰菊文様蒔絵飾棚》**など、優美で気品あふれる作品をご紹介します。
三の丸尚蔵館の収蔵品による展覧会は現在各地で開催されていますが、2館合同での開催は、全国初の試みです。第1会場の石川県立美術館では絵画や彫刻、書跡、刀剣を中心に、第2会場の国立工芸館では工芸を紹介し、その他にも石川県立美術館、国立工芸館、公益財団法人前田育徳会所蔵の関連作品を加えた、国宝・重要文化財を含む約120点という最大規模での展示となります。
*は石川県立美術館で、 **は国立工芸館で展示予定。会期中、展示替えがあります。
皇居三の丸尚蔵館の収蔵品による展覧会が石川県立美術館と国立工芸館で開催されます。
この展覧会は、石川県で行われる国民文化祭のメイン行事として注目されています。三の丸尚蔵館の貴重な収蔵品の中から、石川ゆかりの作品と名品を厳選し、ご紹介。皇室ゆかりの美術工芸品など、歴史と文化の息吹を感じる展示です。この貴重な機会に、石川県立美術館と国立工芸館での来場をおすすめします。芸術と美の世界に身を委ね、鑑賞の至福を味わってください。
- 開催
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2023(令和5)年10月14日(土)~11月26日(日)
前期展示:10月14日(土)~11月5日(日)
後期展示:11月7日(火)~11月26日(日)※11月6日(月)は展示替休館
- 時間
- 9:30-18:00(入館は閉館30分前まで)
- 第1会場
- [石川県立美術館
〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 - 第2会場
- 国立工芸館
〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-2 - 休館日
- 11月6日(月)
- 入館料
- 一般1,500円、大学生1,000円
- 公式サイト
- 石川県立美術館
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