ドイツ・アンティーク、ユーゲントシュティールの銀製ケース(銀800)のご紹介です。
19世紀末、ヨーロッパ各国でジャポニズムの影響を受けた様式が大流行しフランスではアールヌーボー、ドイツ・オーストリアではユーゲントシュティール(青春様式)と呼ばれました。ユーゲントシュティールとアールヌーボーには様式化した花や植物文様の意匠という共通点はありますが、前者はより幾何学的でシャープな印象である点に特徴があります。
アールデコの時代を予感させるような力強い曲線のデザインに加えて部分的に「槌目加工」が施されている点、和風の花文様などにジャポニズムの影響がみられます。デザイン・装飾とも非常にユニークでレアな品物といえます。
素材は非常にしっかりとした重厚なドイツらしい造りで、銀の厚みも十分にあり刻印も明瞭に残っています。両面とも同じ文様の装飾で、モノグラム・イニシャル等はありません。表面は滑らかな感じで目立つような傷はありません。内側はヴェルメイユ(金鍍金)が綺麗に残っております。
銀純度800/1000を表すドイツの「三日月と王冠」「800」の刻印が内側右上に、フランスの輸入の刻印である「白鳥」の二つの刻印が表側右上にあります。
時代: 19世末 ドイツ製作、フランス輸入
刻印: ドイツ刻印:三日月と王冠(800/1000)と「800」
フランス輸入の刻印二つ:「白鳥(800/1000)
工房: 工房不明
サイズ: 縦8.8cm 横6.0cm 厚み1.3cm 重さ 51g
趣のある素敵なペンケース購入出来て嬉しいです💓